バナジウムを含む天然水は、したがって、玄武岩の層を通る水系に生じます。日本各地にありますが、富士山の岩石が玄武岩を主体にしていることから、特に富士山近辺の水系の天然水にはバナジウムが、極めて豊富に含まれているといわれています。
バナジウムは微量必須ミネラルのひとつで、通常ヒトの体の中にも50〜200μg存在しています。バナジウムの多い食品としては、ホヤ、大豆、小魚、そば、パセリ、紅花油、卵、です。そのほか、わかめやこんぶなどの海産物、乳製品や野菜など多くの食品に含まれています。
バナジウムとは、体内でインスリンのように血糖値を下げる働きをするため糖尿病治療に有効と考えられています。また、バナジウムは体内から有害な毒素や老廃物を排出する働きもあり、コレステロール値を下げる・血圧を下げるなどの効果も期待されています。
バナジウム天然水は、バナジウムを豊富に含むといっても研究室で使用されている化合物の量ほどには含んでいません。しかし、それでも血糖値を下げる結果を得たとする報告がいくつかなされています。
バナジウム化合物の効能の研究とともに、バナジウム天然水としての研究も今進められているところです。